様々な病気の予防と治療について

 

インフルエンザ

 

インフルエンザと風邪の違い

  普通のかぜの多くは、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳などの症状が中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません。

 一方、インフルエンザは、普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状も見られますが、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が突然現れます。

 

インフルエンザの流行の時期

 インフルエンザは流行性疾患であり、一旦流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が広がります。日本では例年11月〜4月に流行します。

 

インフルエンザにかかったら

 

  自分のからだを守り、他の人にうつさないために、
 ・  早めに医療機関を受診して治療を受けましょう。
 ・  安静にして、休養をとりましょう。特に、睡眠を十分にとることが大切です。
 ・  水分を十分に補給しましょう。お茶やスープなど飲みたいもので結構です。

 

インフルエンザの治療薬

 インフルエンザに対する治療薬としては、抗インフルエンザウイルス薬(リン酸オセルタミビル、ザナミビル水和物、塩酸アマンタジン)があります。ただし、その効果はインフルエンザの症状が出はじめてからの時間や病状により異なりますので、使用する・しないは医師の判断になります。抗インフルエンザウイルス薬を適切な時期(発症から48時間以内)から服用を開始すると、発熱期間は通常1〜2日間短縮され、ウイルス排泄量も減少します。

 

インフルエンザの予防

 インフルエンザを予防する方法としては、以下があげられます。

帰宅時の手洗い、うがい
  咽頭粘膜や手指など身体に付着したインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法です。

流行前のワクチン接種
  インフルエンザワクチンは、罹患した場合の重症化防止に有効と報告されており、我が国でも年々ワクチン接種率が上昇してきています。

適度な湿度の保持
  空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、十分な湿度(50−60%)を保つことも効果的です。

十分な休養と栄養摂取
  からだの抵抗力を高めるために十分な休養と栄養を日ごろから心がけましょう。

人混みや繁華街への外出を控えること、外出時のマスク着用
  インフルエンザが流行してきたら、特に高齢者や慢性疾患を持っている人、疲労気味、睡眠不足の人は、人混みや繁華街への外出を控えること、外出時にはマスクを着用することも効果があります。

詳しくは厚生労働省HP